Montain Forest
40th Anniversary
、
Think about hair care...
サロンワークは、カットやカラー、パーマなどヘアスタイルを創ると同時に、
髪の損傷原因や損傷拡大につながる事は避けられません。
これらの各施術で起こす損傷は、
髪内部のコルテックスタンパク(間充物も含め)と髪表面のキューティクルの2パートであり、
1回のトリートメントで修復されるものではありません。
しかし、ダメージケアへの考え方の多くは、
表面的なサラサラヘアやツヤ出しの様な見た目や手触りだけが優先される
一画的な処理が行われています。
確かに、手触り感やツヤ感が改善されれば、
髪がよくなった。損傷が修復された。髪質が改善された。と思う(見える)かも知れません。
そのためシャンプーから整髪料まで、ヘアケア剤の殆どが、
表面的な感触が良く見えるメチコンを代表とする
樹脂類によるキューティクルへのコーティングになっています。
これが「髪が良くなります」「髪を傷めない施術」と云う言葉になってはいないでしょうか。
コーティングによる改善は、一時的な表面改善でしかなく、
髪自身の損傷回復や改善にはなっていないために、
損傷は進行拡大してしまいます。
本質的なケアが行われずに、毎日のスタイリング行為やカラーやパーマ施術が繰り返され、
損傷が進行し、今度はカラーやパーマ施術が出来ない髪状態になっていきます。
サロンでの各施術の工程中に最大限のケアが組み込まれた上に、
日常のパーソナルケアに続ける必要があると思います。
カラーやパーマを行わない髪でも、
日常のシャンプーやドライ、ブラッシング、スタイリング、
紫外線などで、ある程度は傷んでしまいます。
しかし、スタイリングに影響する髪の損傷の多くは、
カラーやパーマを行う事で起こすと云って良いでしょう。
逆に言い換えれば、
カラーやパーマを行う髪にこそ、根本的、本質的なケアが必要と言えます。
<髪を損傷させる具体的な原因>や<損傷した髪の状態>などの毛髪知識、
<カラー剤やパーマ剤などの薬剤と毛髪の関係>などの施術知識を得る事で、
髪表面のキューティクル部と髪内部のコルテックス部への
ダメージケアの意味や必要性が理解できると思います。
勿論、キューティクルの手触り感やツヤ感の改善も重要なことですが、
キューティクルは髪内部のタンパク成分の溶出防止、断毛や枝毛発生の防止など、
髪の保護をしていると云う役割を重視するべきでしょう。
カラーやパーマ施術での染毛性や色持続性、ウェーブ形成や持続性は、
髪内部のコルテックスや間充物質とそれらが有する結合側鎖の状態が、
カラーやパーマ施術の結果を左右します。
髪自身が各施術に対しての形成力や保持力を持っていなければなりません。
染毛性や色保持性、ウェーブ形成や持続性は、
髪の手触り感やツヤ感が第一義ではありません。
カラーやパーマ施術を行うお客様にとっては、
髪表面のダメージケア以上に髪内部のダメージケアが重要だと云う事を
認識、理解して下さい。
一時的な表面改善ではなく、
<髪の損傷をカラーやパーマ施術が出来る範囲内の状態に修復、回復させる事>
<ダメージを進行、拡大しない様に、その範囲内でキープする事>が、
カラーやパーマ施術を繰り返し行う人達にとっての本来のダメージケア、ヘアケアと云えます。
サロンでの施術時に、損傷を軽度に抑える事やアフターケアを行う事は勿論ですが、
日常でのスタイリングや洗髪、ドライ、ブラッシングなども損傷を進行、拡大させる要因になりますから、
個人個人のヘアケアも重要です。
カラーonパーマが増えています。
カラー損傷にパーマ損傷がプラスされますから、
その損傷度合いは加速的に拡大していきます。
パーマやカラースタイリング(施術及びスタイルキープ)の為には、
髪自身が良い状態でなければなりません。
そのためには【サロンにおけるケア】と【日常のパーソナルケア】が、
同調しなければ良い結果は得られないと考えます。
サロンの重要な要素として、
フェイクではない本質を捉えたケアアドバイスを位置付けて欲しいと思います。