

シャンプーは本来、
髪や頭皮の汚れを落とし清潔に保つために行う基本ヘアケアです。
でも、その洗い方次第では、頭皮や髪に皮脂や汚れ、
整髪料が残り、正常な髪の育成や皮膚生理が妨げられてしまいます。
また、キューティクルの損傷を起こさせたり、損傷を拡大させてしまいます。
髪や頭皮を傷めないシャンプーをしましょう。
【のけぞりスタイル】
洗い方は、頭を少し上に向け、髪がオールバックになる様にします。
シャワーで流す時は、もう少し上を向いて頭を45度位傾けます。
<のけぞりスタイル>の良い点は、髪や頭皮に負担をかけません。
顔が上を向く事で、顔周りの髪や頭皮が洗いやすく流しやすくなり、
洗い残し、濯ぎ残しが防げます。
・どの箇所を洗う時でも、髪に沿って手が動かします。
・洗髪時に、手が髪を横断する事なく、髪同士の摩擦がないので、
キューティクルを傷めません。
・オールバックの自然な毛流れがキープされ、パーマヘアでも髪のカラミを防げます。
・シャンプー剤やトリートメント剤などの塗布が、ムラなく均一にできます。
・流す時にも、シャワーの温湯が頭皮に沿って流れ、
頭皮にシャンプー剤を残しません。
・シャンプー剤やトリートメント剤が、顔につかなくてすみます。
・シャンプー剤やシャワーヘッドを、探す事なく手に取れます。
キューティクルの損傷は、シャンプー時やドライ時に多く起こります。
傷めない様に洗いましょう。傷めない様に乾かしましょう。
キューティクルは、髪の表面(外側)に見える部分、触れる部分です。
キューティクルの役割は、髪にツヤを与えたり、滑らかさを与えるだけではなく、
髪内部のタンパク成分の流出を防ぐ役割をしています。
いわば髪の保護役です。
キューティクルが損傷を受けると、
感触的にはツヤがなくなったり、ベタっとしたり、
引っかかる様になったり、絡んだりします。
また、髪内部の成分を保護出来なくなり、タンパク成分の溶出や流出が起こります。
タンパク成分が失われると、乾燥してパサついたり、
カサついたり、コシが無くなったりします。
またカラーでは、
染色性が悪くなり、褪色も早くなります。
パーマでも、かかりが悪くなり、ウェーブの持ちも悪くなります。
このように、キューティクルが損傷すると、
髪自身だけではなく、スタイリングにも悪影響を及ぼします。
少しの傷みでも、毎日毎日の積み重ねで、
3ヶ月、6ヶ月後の損傷差は、大きく出てきます。
ダメージは、1回のケアでパッと直るものではありません。
毎日のケアが重要です。
何気なく行っているシャンプーも、ちょっとだけ大切にして、注意行って下さい。
髪を洗う時、<前かがみ派>それとも<のけぞり派>ですか?
髪の長さが、15cm以上だったら、<のけぞりスタイル>をお勧めします。